紀伊神谷駅
南海高野線に乗って高野山に行く道中、ポツンとある紀伊神谷駅。
1928年に開業され、当時の駅舎が今も継続して使われています。
そのため、秘境駅とも呼ばれるに相応しい素晴らしく古めかしい雰囲気を醸し出しています。
この紀伊神谷駅は、高野山へのケーブルカーが出ている極楽橋駅の一駅手前に位置しており、年間の乗降客数は数十人とのこと。
駅は、島式1面2線のホームと1つの駅舎で成り立っています。
周りを山林に囲まれ、駅員も降車する客も誰もいないので大変もの静か。
その静寂には少しの恐怖感すら覚えます。
駅を降りると山側に道があります。
薄暗くてすこーし怖いですが、ここを登った先に廃校をリノベーションした土日祝限定のカフェがあるそう。
今回の旅の目的はこの秘境駅を見ることとそのカフェへ行くこと。
誰もいない山道を登っていきます。
悲しいかな。
もう用済みだと言われたように古い道案内が倒れて放置されています。
そのすぐ横に真新しい看板が。
整備されているのかされていないのか。
案内だけはちゃんとあるので迷いようが無いんですが、なにぶん山の中で看板以外なにも無いので「本当にこの道の先にカフェがあるのか」と不安になりながらも進んでいくと・・・
ありました。
駅から10分ほど登り続けると到着しました。
中に入ってみると確かに学校。校舎。
むかし懐かしい木材の匂いが漂っています。
踏む度に軋む床、使い古された学用品。
日の差す中庭にはかつて子供達が遊んでいた学校生活の景色が目に浮かびます。
元となったのは1997年に廃校となった旧高野町立白藤小学校。
廃校後、地元の方達で管理・運営され、2021年に職員室をカフェとしてリニューアル。
月に何回かイベントが開催されたり、時にはコスプレの撮影場所としても利用されるそう。
さて、そんなこちらのカフェで頂いたのは、焼き芋のブリュレとコーヒー。
ホクホクのお芋にカリザクの焦がしたキャラメルが非常にマッチしていて、大変美味しかったです。
普段はマスターとそのご友人でやられているらしいのですが、訪れた際はお仕事で忙しかった様でマスターが一人で営業。
僕が入店した時は団体のお客さんがいて忙しそうでしたが、帰る頃には落ち着いていました。
石油ストーブが置いてあって温もりと懐かしさに包まれる、そんなカフェでした。
九度山
今度は九度山(くどやま)にある真田ミュージアムに行こうと思ったので、電車の時間まで校舎に10分ほど居座らせてもらい、出発。
お土産に柿も貰って浮かれ気分。
紀伊神谷駅からなんば方面へ5駅。
九度山駅へとやってきました。
そこから徒歩10分の場所にある真田ミュージアムへ。
17時閉館のところ16時15分に訪問したので急いで中へ。
真田幸村って大坂夏の陣で活躍した武将としか知らなかったのですが、出てくる頃にはちょっと詳しくなってました。
幸村の兄が家康に懇願しなければ親子ともども切腹させられていたんですね。。。
ミュージアムを見終わり、駅へ戻ろうとした道中、真田庵というお蕎麦屋さんがあったので寄ってみることに。
にしん蕎麦に柿の葉寿司をセットにしてもらいました。
蕎麦はもちろん美味しかったのですが、サービスでつけてもらった真ん中の卵焼きが特段美味しかったのです。
味付けに蕎麦つゆを使っているのでしょうか。
ほんのり甘くてとっても食べやすい卵焼きでした。
絶対オススメです。
お腹を満たしたところで九度山駅へと戻ります。
途中、真田の抜け穴と言う史跡がありました。
真田幸村がここ九度山に蟄居を命じられた後、大坂冬の陣に参陣するために掘られた穴という伝承が残っているらしいです。
確かに意味ありげな穴ですが実際には古墳だったみたい。
けれどそんな伝説が残るくらい、この地では真田幸村が慕われていたという証になっているんですね。
そこかしこに真田伝説が残る九度山でした。
ということで電車にのって大阪へ。
帰りは特急りんかんに乗って帰路に着くTakuhitaなのでした。
まとめ
もうちょっと朝早くから行けばよかったなあと反省しています。
なぜなら、冬は日が暮れるのが早いので。
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